学童クラブ「あゆの学校」 ~ 高齢者体験のご報告 ~
加齢や病気で身体がスムーズに動かせないおじいちゃん、おばあちゃんの日常はどんな感覚なのか・・・ 学生さん達が体験用のちょっとした装置を手作りしてきてくださっていて、子ども達はそれぞれのブースに分かれて体験してみました。
今回は、① 右半身に麻痺がある ② 脳の半分が動いておらず、片方の目が見えない(視力がないわけではなく、片側の視野が狭くなっている) ③ 白内障 ④ 脊柱円背症(背中が曲がってしまっている)⑤ 車いすなどの体験をさせてもらいました。
半分の視野が欠けてしまう(左半側空間無視) |
ごはんが見える? |
足の関節が動かない靴を履いて歩いてみたり、視野を制限された状態で本を読んでみたり、重りの入ったリュックをお腹の方に抱え、足にも重りをつけて歩いたりと、普段と違う感覚に子ども達も とまどいぎみ。白内障体験の眼鏡をかけて食事をしようとすると「真っ白でなんだか分からないよ」と不自由さを感じたようです。
黄色はよく見えないんだね |
お・・・ 重いよ~ 歩けないよ~ |
足に制限をつけて歩いた子の中には「こんなの軽いよ。歩けるよ!」という声も聞かれましたが、「じゃあ これで階段を上がるのはどうかな?」と問いかけられると、「う~ん・・ それはちょっと無理かな~」と考えながら答えていました。車いすは初めは面白がっていた子ども達ですが、思ったように扱えないこと、通れない場所があることなどに気づいて、「おじいちゃん おばあちゃんは大変なんだね」と、新たな発見をしていました。
気分はおばあちゃん |
あめの袋が開けられない |
グミを隣のお皿に。フォークでも難しい。おはしだったら・・・ |
押すのも難しいね |
まっすぐ歩くのも大変だ~ |
もうすぐ冬休み。おじいちゃん おばあちゃんのに会いに行く子もたくさんいます。
その時に温かい手を差し伸べ、交流の時間を大切に過ごしてくれたらと思います。
協力してくれた介護福祉科のみなさん、ありがとうございました。
(学童クラブ「あゆの学校」担当 前田 享子)