2017年2月23日木曜日

「みんなちがって みんないい!」

厚木YMCA 学童クラブ「あゆの学校」

厚木YMCA学童クラブ 「あゆの学校」 ピンクシャツDay ご報告

 
 横浜YMCAでは、いじめ撲滅を目指し「ピンクシャツDay」の取り組みを行っています。これはカナダのある学校で、ピンク色のシャツを着ていた少年が友達にからかわれ、いじめを受けました。それを目撃した2人の友達が、50枚のピンクのシャツを友人 知人に配り、また 呼びかけに賛同した多くの生徒が、ピンクのシャツを着て登校し、学校中がピンク色に染まりました、そして自然にいじめはなくなったということです。

 厚木YMCA 学童クラブでも毎年いじめについて子ども達と意見交換をしていますが、今年は「人との違いを認めよう」ということで、絵本から、また福祉施設の職員 上野さんからお話しを伺いました。



<福祉施設に暮らすAくんの話> 

 Aくんは視覚障害と知的障害を持ち、施設で生活する中学1年生です。目が見えないので、外出したり、食事や排せつをするには、ほかの人の介助が必要です。みんなが当たり前に出来ることを一人ですることが困難ですが、Aくんにはみんなにはマネ出来ない素晴らしい特技があります。気配を察するのが得意で、後ろからそ~っと近づいて、指先で軽くほっぺを触るだけで「あ!○○さん!」と分かるのだそうです。知的障害もありますが記憶力に優れていて、お話しが大好きな明るい少年だということです。
 
 

 子ども達は最初のうちは「ふ~ん 可哀想だね」のような反応でしたが、彼の特技の話になると「エ!そんなこと出来ないよ」「すごいね」などの声があがり「会ってみたいな」という意見も出されました。
 
 

 今回伝えたかったことは、誰でも違いがあって、得意なこと 苦手なことがあるけれど、みんな同じ人間で一生懸命生きていて、誰かが苦手なことがあって困っていたら、できる人ができる範囲で助けてあげたらいいよねということでした。「自分とは違う」と思うと感心がなくなったり、遠ざけたくなったりするけれど、子ども達がそれぞれの違いを認め合えるように、助け合えるようになったら嬉しいなとリーダー達は思っています。

 

 その後 学年ごとに分かれて意見交換を行い、自分の思いをボードに貼りました。ピンクシャツDayだから・・・ではなく、いつでももみんなが平等に助け合える学童でありたいと願っています。


 

 

(学童クラブ「あゆの学校」 前田 享子)