~ YMCA折り鶴プロジェクトのご報告 ~
厚木YMCA学童クラブ「あゆの学校」では、8月に入って【平和】について考える時間をもちました。
8月3日に【8月6日のこと】いう絵本を読み聞かせを行い、広島についてお話ししました。原爆が落ちて町や人がどうなったか、原爆の光を浴びるとどうなってしまうのか、絵本の絵を見ながらお話を進めていきました。低学年のお友達は絵を見て「怖い」と言っていましたが、やはり実感は薄かったようで。2年生以上の子ども達の中には、昨年行った【ピースキャンプ報告会】や、専門学校のお兄さん、お姉さんから聞いた【ピースセミナー報告】を思い出して、真剣な表情になっている子ども達もいました。その中で、どうして今【平和について】考え、話し合うのかを問いかけました。この日は問いを投げかけて終了しました。
日を改めて、8月6日に「今日は何の日?」と問いかけると、ほとんどの子が「広島に原爆が落ちた日だよ」と覚えていてくれました。この日は原爆の後日談を描いた【おりづるの旅~さだ子の祈りをのせて~】を読みました。
戦争は国と国がケンカをすること。みんなはケンカをするとどんな気持ちかな?の問いに「絶対に勝ってやる。負けないと思う」という男の子らしい勇ましい意見もありましたが、「嫌な気持ち」「悲しい気分」「早く終わらないかなと思う」など、自分の身に置き換えた様々な意見が出てきました。そこから「ケンカをしたら嫌な気持ちになるから、どうやって仲直りをするか考える」という意見から、「なんでケンカしたのかを覚えておいて、同じことをしない」「そのために子どもでも自分にできることがあるね」ということを投げかけてみました。
そして自分にとって【幸せ】ってなんだろうと考え、「友達と遊べること」「お父さんお母さんと一緒にいられること」「同じ生活が明日も続くこと」と様々な子どもらしい考えを聞くことが出来ました。
最後に「あゆの学校」でもみんなで折り紙で鶴を折りました。鶴は難しいので折ったことのない子ももちろんいましたが、「出来るよ!」という7~8人の女の子達がサポート役になり、リーダーの説明を聞きながら、全員自分の力で鶴を折り上げました。初めて自分で折った子達の誇らしげな顔!みんなキラキラした笑顔で、その後もたくさん折り続ける子や、翌日お家でも作って持ってきてくれる子もいました。
子ども達も小さな平和への祈りが、これからもずっと続いていくように、その気持ちを持ち続けてくれるように、リーダー達は願っています。
(学童クラブ「あゆの学校」 前田 享子)