2017年5月18日木曜日

世界を知る ~世界一大きな授業①~


厚木YMCA 学童クラブ:平和教育のご報告


厚木YMCA学童クラブ「あゆの学校」では、世界には小学校に通えない子どもが6,100万人、読み書きできない大人が75,800人も存在している・・・ その現状を知り、自分たちには何ができるのかを考えるため、「世界一大きな授業」を行いました。


 

まずは入門編。「クイズ」で今の世界の現状についてみんなで学びました。

一問目は“世界では、どのくらいの子ども達が小学校に通っていないでしょうか?”。6,100万人という数は想像できない子もいましたが、「行けない子がいる」ということにびっくりしていました。やはり、小学校に行けることが当たり前になっているのだなと感じました。

二問目は“通えない理由は?”学校や先生がいないから?お金がないから?親に学校に行かなくていいって言われたから?戦争や紛争で学校が壊されたり、軍に利用されているから?全部正解なのですが、厚木市には学校がたくさんあるので「ない」ということが考えられないこと、同じくらいの年の子が仕事をしなくてはいけないことなどに驚いている様子でした。

だんだんとクイズを進めていくと、わからない~と言っていた子も自分とは違い、世界には当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないこともあるんだ、と分かってきたのか、真剣に話をきくようになり、自分なりに考え、意見を出す子も出てきました。
 
クイズに答える子ども達「ぼくを指して!」
 
また、子どもだけではなく大人で読み書きできない人がたくさんいるということ、そのために先生が足りなくて小学校に行けない子がさらに増えてしまうことを話すと、「僕が教えてあげる!」と頼もしい発言をしてくれました!

最初はピンと来ていなかった様子も見受けられましたが、クイズを通して世界の現状を知るという今日の目的は達成できたのでは、と思います。

今後も「世界一大きな授業」のプログラムを通して、世界中の子ども達が学校に通えるようになるには何ができるのか、その中で自分たちにできることは何があるのかということを考えていきたいと思います。
 
                          (学童クラブ「あゆの学校」杉山 枝実子)