2018年8月6日月曜日

「平和」を守るために、みんなができること。

YMCAあつぎ保育園ホサナ日々の保育の様子から「YMCA保育園平和を考える月」

今月は子どもたちと一緒に「平和」のことを考える月です。
8月最初の幼児の礼拝は、牧師の森先生に来ていただいて、「平和礼拝」でした。
森先生は、子どもたちに平和の意味をお話ししてくださいました。
「みんなはイエスさまのことが好きかな?」
「好き~!」
「イエス様も、みんなのことが大好きです。じゃあ、好きな人に喜んでもらうには、どうしたら良い?」
「いやがることしな~い。」「こまらせないようにする~。」
「イエス様がいやがることってなに?」
「ケンカしない。」「イジワルしない。」「いじめない。」
「平和って、世界中のみんながケンカをしないで仲良くすること。大切な人が喜ぶように、お互いが仲良くなって、お互いが好きなもの同士になることですよ。お友だちやリーダー、お父さんやお母さん、きょうだいだけでなく、すべての人と仲良くなりましょう。」
平和を考えるということは、普段何気ない中で感じていることだけに難しいことですが、子どもたちの間にも、まず「仲良くする」という平和を考える最初のキーワードはちゃんと伝わっていました。
引き続き今日の昼食の給食は「平和を考えるごはん」
玄米のまぜご飯、ふかし芋、すいとん。
まぜご飯はコーンが入っていて、美味しい。ふかし芋はサツマイモ半分で子どもたちには大きいくらい。すいとんは野菜と肉が具だくさんで、味噌味がこれもまたとても美味しい。

園長先生がお話ししました。
「今日のお昼は、どれもとっても美味しいし、具だくさんのごちそうです。でも昔、みんなのおじいちゃんやおばあちゃんもまだ生まれていない頃に起きた「戦争」という戦いの中で、何にも食べられないことがありました。」
「混ぜご飯は、公園に生えているような草を摘んできて入れたり、そのご飯も、うすいおかゆでご飯がちょっぴりしか入っていないもの。お芋もこんなに多くなくて、今日、みんなに配られているお芋ひとつを、5人とか6人の家族で分け合って食べなきゃならない。すいとんだって、こんなに具がなくて、しかもお味噌もなくて塩味だけで、もっとゆるいすいとんがちょっぴり入っているだけだったり。」
「そんな食事、みんなも、リーダー達だっては食べたことないかもしれないけど、食べたくないよね。でも戦争が起きて平和でなかった時には、そんな食事しかできないこともあったんだよ。」
 お昼寝の前の、読み聞かせのひととき、おすぎリーダーが紙芝居を読んでくれました。
「かわいそうなぞう」のお話です。太平洋戦争中の東京・上野動物園で、ゾウが戦時猛獣処分を受けたという実話を元にした物語です。
 いったん平和でなくなると、みんなのくらしだけでなく、関係のない動物園の動物にまで、そのことの影響が広がっていく。何気なく感じている平和な世界も、みんなが自分から作っていかないといけないことを、いろいろなことを通じて感じました。
<園長 野澤ひらく>